今回は、「英語力よりも大切なこと」について書いてみます。
この記事でわかる事
メーカーエンジニアが英語でプレゼンする際のスタンスがわかる。
この記事を書いている人
- 大手メーカー勤務の現役エンジニア
- 最近のTOEICの点数は400点台
- それでも、英語でプレゼンをする状況に追い詰められている
目次
最初に言っておくべきことは「あなたはすごい」
最初に言っておきたいことは、「英語でプレゼンしなきゃいけない」と言う状況に立っていることは、周りからチャンスを与えられているということです。
正直、英語でプレゼンしなきゃいけない状況って、そう簡単に手に入るものではなく、「あなたはすごい」のです。
ざっくりまとめるとこんな感じの理由です。
あなたがすごい理由
- 日本語で適切に会話のキャッチボールができる。
- エンジニアとして一定の実力が認められ、さらに期待されている。
- 腐らずにやりきってくれると思われている。
英語のプレゼンを任されるということは、こういった前提が背景にあるんですね。
英語でプレゼン任されて「やべぇ、ムリだよ・・・」と余裕はないと思いますが、これはチャンスなんだと思って前向きに取り組むことが大切です。
大切なことは英語力でも日本語力でもないってこと
先に大切なことを先に言っておくと、それは英語力も日本語力も本質ではないということ。
もっと大切なことは、「何を伝えるか?どう伝えるか?」ということです。
「何を伝えるか?」
これは意外と曖昧だったりしないでしょうか?
工場に対するプレゼンテーションでを任された時に「こういう設計をしていて、こういうリスクがあるんです!」みたいな説明だけすると、工場サイドはポカーンとしていると思います。
これは、結局工場側としては「我々は何を求められているのか?」という疑問を持っているのです。
しっかりと次のような説明をする必要があるわけです。
「こういうリスクがあるので、ココの箇所はN=30で工程能力を取得して事前にシェアしてください。」
「事前検証で3つの評価を行った上で、妥当性が確認されれば採用します。」
こういった、エンジニア観点での「意思」を伝えることが大切です。
これがあれば、シンプルな英語でも伝わりますし、メールでインプットくださいという依頼さえ来る可能性があります。
「何を伝えるか?」は英語力よりも大切なことなのです。
「どう伝えるか?」
「どう伝えるか?」もとても大切なことです。
情報が多い人は伝え方によらず、その真意を見抜いてくれると思いますが、こと、エンジニアのプレゼンにおいてはあなたが最も情報を持っている人になります。
こういった状況では伝え方次第で、伝わり方が変わってしまいます。
「これはお客様の要求なので、この要求値を必ず守らなければなりません。」
「このお客様の要求は、いくどもFMEAで協議を重ねた結果、決定した要求値です。」
ちょっとした表現の違いですが、伝わり方が異なります。
この伝わり方の違いで、工場サイドの本気度が変わります。
何とかしようと思ってもらえないと、また設計を変更して対応してほしいという要求が来てしまいます。
そうすると再度説明が必要になってしまいます。こういった後戻りの防止のためにも、「どう伝えるか?」という事がとても大切です。
それでも、自分の日本語をGoogle翻訳を使いながら英文に直す程度の実力は欲しい
「何を伝えるか?どう伝えるか?」が大切という話をしてきました。
とは言っても、最低限の英語力が必要なことは変わりません。
私の場合は、プレゼン資料の説明文を日本語で作り、Google翻訳し、それを微修正してカンペとしています。
このカンペの英語が意味が分からないと、誰にも伝わらないのも事実です。
つまり、Google翻訳を自分の言葉に置き換える能力は必要です。
そのための手法は何でもいいですが、私のやった方法は2つです。
- DMM英会話→アウトプット
- スタディアプリEnglish→インプット
これらについて私が使った方法を紹介します。
DMM英会話
私はDMM英会話で300分程度会話しました。1回25分程度なので12日分です。
たったこれだけでも英語に対する抵抗感を除去することができます。
ひと月6,480円と割高ですが、1日あたり約200円で25分間英語の練習ができると考えれば、逆に安いなと私は考えました。
初月は50%OFFなので、1日あたり105円でレッスンが受けられるので初月だけでやめるだけでも、英語の抵抗感をなくすには十分だと思います。
無料体験レッスンを2回受けることができます。私は2回のトライアルをして、自分のデキなさを感じながら腹をくくって始めました。
私の場合は、チャンスを逃さないために、考えるよりも先に登録だ!と思って、DMM英会話の無料登録してすぐに月額会員に登録しました。
これが私の最低限の英語力を得るためにやった方法の1つです。
スタディサプリEnglish
スタディサプリEnglishは、必要最低限の英語力を身に着けるために使用しました。
当時はスキマ時間の勉強法として、英語アプリをさがしていました。
文法もさることながらリスニング・スピーキングに特化した教材でインプットをしようと思ったのが、スタディサプリEnglishにした決め手です。
これはあくまでも独学用ではありますが、会社の昼休みにちょっと勉強する程度で耳をならしました。
DMM英会話との組み合わせは比較的有効で、全く聞こえない状態から単語が途切れ途切れに聞こえる程度まで改善しました。
アウトプットだけだと抵抗感がなくなるだけで、やっぱり自分の知っている英語しか聞き取れないため、インプットでボキャブラリーを増やしていくひつようがあるんだなと実感しました。
こういった点で、とてもスタディサプリEnglishはイイアプリだと思いますね。
それでもやっぱり不足する業界用語は実践あるのみ
Google翻訳を適切に直す程度の英語力を習得した方法を紹介しましたが、1つ不足した能力はエンジニアリング分野の単語がわからないということ。
これは正直言うと、とにかく英語のメールを打ち、英語の会議に参加し、英語でプレゼンしながら、新しい単語を都度都度身に着けていくしか方法がありません。
このあたりは個々の会社でも使う単語も特徴があると思うので、皆が使う英語をよく聞いて身に着けていくしかないと思います。
まとめ
「何を伝えるか?どう伝えるか」と「Google翻訳を適切に直す程度の英語力」を身に着けて、後は実践あるのみです。
目の前にあるチャンスをつかもうと必死になれる人は、チャンスをつかみ続けることができる人です。
逆に言うとチャンスを放棄した人にはチャンスは回ってこなくなります。
せっかくのチャンスを逃さずに活かして、失敗しても成功しても自分の糧にしていくのが自己成長につながると思います。
直前に迫っているプレゼン頑張ってくださいね!